はじめに、電子工作に必要な工具などをそろえましょう。
※写真は、一例なので、自分が使いやすいものにしましょう。
工作する時は、ながそでの上着、ズボンとくつしたをはき、熱いはんだの飛び散りに備えましょう。
メガネやゴーグルを着用すれば、より安全に工作できます。
※左上から右に説明します。
電子部品をはさんで持ったり、その足をまげたりします。電子部品の中身を壊さないよう、足の根元をはさんでまげます。
リード線や部品の余った足を切ります。切ったとき、飛び散らないように工夫しましょう。
鉄線などの硬いものを切ると、刃先が痛んで使えなくなります。それはやめましょう。
リード線の皮むきをします。穴にはさんで線をひっぱると皮ふくがむけます。
しん線の太さがいくつか書いてあります。使う線のしん線の太さに合う穴を使います。
本編では、AWG24(0.5MMまたは0.2mm2)、AWG22(0.65MMまたは0.3mm2)の穴を使います。
小さな部品をはさんで持ちます。電子部品は小さなものが多く、指でつまんで持ち上げるのが難しいためです。
電圧、抵抗値、導通のありなし(電気が通る通らない)を調べます。
※テスターは、赤や黒の棒の先を調べるものに押し当てて測定します。
細い電線などをはさんで使います。
テスターの赤や黒の棒の先に片方をはさみ、反対側で調べるものをはさみます。 そうすると、手が空いて、表示を見てメモが取れます。
薄い布でできたてぶくろで、工作をするときにかならずしましょう。
ペンチで手をはさんだり、部品や熱でケガをしないようにするためです。
※ここからは、はんだづけで使うものです。
部品の根元をはさんで、はんだごての熱が部品に伝わらないようします。部品どうしをかりに固定するのにも便利です。
つかむと先が離れて、離すと先が閉じます。はんだづけするときに、部品をプリント基板にかりに固定するために使います。
プリント基板をクリップではさんで、数センチの高さに固定します。
はんだづけする時に、コテ先で動かないようにするためです。 少し重い木材にクリップを片側をねじ止めして自作しても、固定台として十分使えます。
はんだコテの置き台です。
はんだコテの先はとても熱くなるので、使うたびにここに置きましょう。
※スポンジは、水をたれない程度十分に含ませて、コテ先の掃除に使います。
はんだをつけ過ぎて取り去る時、部品をつけ変える時などに使います。
※使い方は、説明書をよく読んで、ケガしないようにしましょう。
部品をプリント基板に固定し、同時に電気が通るようにします。
百数十度の温度で溶け、コテ先を離すと直ぐに冷えて固まります。 0.8ミリのプリント基板用を使います。
はんだを溶かすためのコテです。
コンセントにつなぐと直ぐにとても熱くなります。やけどしないようにしましょう。
写真のように、スイッチ付きのコンセントタップをつないで、使わないときは、こまめにスイッチを切りましょう。
コテ先が冷えてから、コンセントを外すと、引っ張られて動いても安全です。
はんだを溶かす時に、きれいに部品につくようにします。ほんの少しでよいので、つけ過ぎないようにします。
12を使ったときのはんだのかすや、部品から切り取った線などを入れます。
すてる時は、金属はいき物としますが、大人にその扱いを確認しましょう。 使わなくなった陶器の小さなお皿を使います。
電子工作が終わったら、ちゃんと後片付けしましょう。最後に、手を洗いましょう。
※1 保護者の方へ 電子工作に使う工具などの内、小学生の入門として説明しています。
写真は、参考の一例です。 子供さんの動機付けにもなりますので、出来るだけお店で自分で手に取って選ばせてあげてください。
工具は、大事に扱えば、数十年は使えます。 なお、100Vの通った線は、決して切ったりしないように、教えてあげてください。
また、失敗から多くを学べますので、やけどしたり少し焦がしても、叱らずに暖かく接してください。
記載した以外にも、安全面の配慮と指導を十分にお願いします。
※2 工場では、これら全てが作業者に義務付けられています。長い髪の毛は、まとめてピンどめします。
※3 写真は、読み取りやすいデジタル式です。安価なもので十分です。
※4 軍手は、より安全そうですが、小さな部品の工作はやりにくくなります。
※5 はね上げ式の安いコテ台は、コテ先を落としやすく、危ないのでおすすめしません。
※6 はんだ吸い取り線も同じ役目ですが、やけどしやすく、上手くとるにはコツも必要でおすすめしません。
※7 はじめは、はんだづけをしなくてもある程度の工作は出来ます。はんだづけできた方が、より電気的に確実な動作となり、部品を線で離すなどして、より創造的な工作が出来ます。
子供には、是非、経験させてあげてください。本編では、簡単な部位のみを選んでいます。
先端が丸まったりしてうまく行かないときは、ラジオペンチで修正しましょう。